勾配検査?
本日は新築マンションの建設現場へ勾配検査をしに行って来ました。
早速ですが1枚目の写真、まだ床が無い状態の部屋はこんな感じになっています。工事関係者でないと見る事ができない光景ですね。
一番奥に見える箱型の物体はお風呂です。馴染みのある言葉で言うとユニットバス。このタイプはバスタブとシャワーが箱型になっています。ビジネスホテルによく使われている様なトイレまで一体型になっているタイプではありません。
ユニットバスから手前に進むと洗面化粧台、洗濯機置き場、トイレという感じになります。写真には写っていませんが、向かって左側へ進むとキッチンといった感じで設置される予定です。剥き出しの配管だけでは分かり難いのですが、何となく想像できましたか?
さて、本題の勾配検査ですが2枚目の写真にある勾配検査専用の水平器を使用します。一般的な水平器だと水平だけを測定するように作られていますが、こちらの水平器は一定の勾配になっているかを測定する器具で、気泡が真ん中付近にある状態で左側に書かれた一定の勾配がとられた状態。100分の1勾配と書かれたものを使用すると1mにつき1cmの勾配がとられている事を意味し、測定値は数種類あります。配管の大きさ(径)によって使い分け、適正な勾配がとられているかを確認します。
勾配検査は生活排水が集合管(排水管)に向かって問題無く流れるかを確認する為の重要な検査で、適正な勾配がとられていないと排水配管の詰まり等が起きて大変な事態となります。特にマンション等の集合住宅では、隣近所までに影響する可能性がある為に非常に重要なんです。
勿論、勾配検査に合格できないと先へは進めないので職人さんに手直しを依頼しなければなりません。常に高品質な設備を提供する為にも、職人さんや協力会社の方々とのコミュニケーションがとても重要だと痛感しました。皆さん、これからも宜しくお願いします!